箱根駅伝


「今年の箱根駅伝は、わーわー言わないの?静かだね。」とうちの犬。


母校が出場していることもあり、ラジオしか放送してなかった時代から箱根駅伝フリークです。
大学時代の最初の2年間は同じキャンパスで学びました。
当時は狭いキャンパスだったので、視線の先にはいつもグランドが見えました。
何の目標もなく、目の前にぶらさげられた見栄えのいい人参に釣られて大学に入学した私にとって、365日黙々と走り続けている彼らの姿は心に痛かったです。
人参もぶら下がってないのに、何でそこまで自分を追い込めるのかと。


箱根駅伝で彼らが走る姿を見ると、何十年も経た今でもあの時感じた眩しさと敗北感を思い出し、心の中ですっぱい気持ちが広がります。
このまま何も夢中になるものがないままに過ぎてしまんだろうかと自分に焦ります。
自分自身を語る時に何も語るものがないまま過ぎてしまうのかと。
でもその焦り度が年とともに諦め度に変わっていくのが悲しいです。


よしっ。
何?!


新年らしい自己反省っぽい事をつらつら書いてますが、今年は勝負に興奮することができない状態で箱根駅伝を見る事になってしまったため(往路はオープン参加扱いだったからね)、ちょっとしんみりしてしまいました。
いつもはテレビの前で興奮しっぱなしなので、実はこんな冷静な事など考えてもいません。
駅伝がはじまるとテレビから一番遠いところに避難するうちの犬(ななのほう)ですが、今年の往路は私の横でテレビ見ながらうたた寝してました。


ところで、日テレのアナウンサー。
選手にアクシデントが起きるたびに、ワクワク感丸出しで絶叫するのはやめてね。