限りなく透明に近いネガ

家に帰ってきたら面白い番組もないので、ライカM2初モノクロでも現像しようかと思い立った。
フィルムがT-Maxだったので、2浴定着しようと定着液を2つ用意。
いつもなら定着の途中で2つ目の定着液を用意するんだけれど、今日は35mm1本だったのでササッとやりたくて最初に定着液を2つ用意した。
前浴用、現像液、定着液2つを並べる。


前浴用の水をタンクに入れてる途中で気がついた。
臭い、この水臭い。
定着液だ、これ。
大丈夫だよ、きっと大丈夫。
だって100ccもはいってない。まだほんの数秒だもん。
慌てて戻し、水を入れてしゃかしゃか洗い流し、現像液をいれて、自分の幸運を信じてしゃかしゃか。
自分を呪いながら、その後の行程を遂行。


いやーーすごいね、スーパーフジフィックス。
その名の通りの、スーパー定着スピード。
間違いに気がついて液を洗い流すまでのあの僅かな時間に、本当いい仕事してくれてますよ。
限りなく透明に近いネガが出来上がりました。
その透明感に思わずくらくら。
定着液と現像液の戦いの跡があちらこちらに亡霊写真のように渦巻き状に浮かび上がります。


今日はもう寝よう。