横浜と恵比寿がとっても近かった


(銀座にて GRDII)
木曜日と今日の二日、仕事の関係で横浜みなとみらいまで行った。
会場でばったり兄に会う。同じ仕事をしているのだから、会っても何の不思議もないのだけれど、無防備な状態で肉親に会うとなぜか焦る。
焦った勢いで、120円の缶コーヒーを恩義背かましく兄にごちそうする。


「これから○○(娘の名前)の買い物につきあう約束させられちゃったんだよー」といかにも面倒くさそうに話す兄。
しかし全身から娘とのデートが嬉しくて仕方がないのですオーラを発散しまくり。


そういえば私も20代の頃は、年に1回東京にやってくる父をよく買い物に誘い出した。
たかられると分かっていながら、父は必ず付き合ってくれた。
今兄がその頃の父の役回りをこなしているわけだ。
あまり自慢できるDNAではないねと兄と苦笑い。


兄と別れて横浜へ。
JR湘南新宿ラインに乗ると、恵比寿まで直通なことに気がつく。
折角だから東京都写真美術館(写美)に行くことにする。
横浜から25分。乗り換えなしで恵比寿に着く。
自宅から恵比寿までの所要時間より短いかも。しかも乗り換えなし。
あまりにあっけなく恵比寿に着く。


写美の3階でやってる「シュルレアリスムと写真 痙攣する美」をするっと見て、2階の「マリオ・ジャコメッリ展」へ。
その内の何枚かは、1枚のネガのトリミング前とトリミング後や焼き方を変えたプリントを並べて展示してある。
完成された作品を売るギャラリーではみられないものだ。
最終的に彼はどの1枚を選んだのだろうか。
歩いて一周見た後に中央のベンチに座ってゆっくりと写真をテーマ毎に眺める。
気になった写真をまた近くに行って見て、またソファーに戻って遠くから眺める。

そんな事を繰り返すうちに妙な高揚感に。
その高揚感のままに写真集を買う。
1階の売店で、何冊か他の写真集を漁る。
すっかりマリオモードの私には、色がうざい、色が邪魔する。
こんなん見てられないやとか不遜な事を呟きつつ、帰路へ。


帰りは山手線で有楽町へ。
折角なので、銀座1丁目まで一駅歩く。
歩行者天国では、風鈴売りのおじさんがもう店開き。
高揚感のままに風鈴買っちゃいそうだったけど、マンション生活者の私には隣人からの苦情必須と思われ断念。