渡邉博史写真展


中野の冬青社まで、渡邉博史写真展「Japanese Studies ー日本を学ぶー」を見に行って来た。
この前友人に渡邉博史氏の写真集「See Angels Every Day」と「Findings」を見せてもらって、いてもたってもいられなくなった。
私は毎日、天使を見ている。
写真集でのイメージと今回のプリントは若干異なるイメージがある。
何がどうよ?と聞かれると、それを説明する知識も言葉も私は持ち合わせていないのだけれど、プリントと写真集との違いだけではない気がした。


作品はすべてハッセルで手持ち撮影。
三脚は使わないそうだ。スナップとして、その空間の動きの中での人を撮りたいからだと。

作品はナンバー5までだと、7万円台。リミテッドエディションは30枚。
サイン付き写真集「Findings」が5,030円。(5,040円だったかな?)
Amazonなんかで購入しようとすると、9千円ぐらいする写真集が、サイン付きでこの値段。
電車賃を考えても、中野まで行く価値あり。


私の中では写真を作品として購入する時は、その写真に適した大きさでプリントされており、最適の余白をマットで縁取る事がとても重要な気がする。
いい写真なのに、プリントの大きさによって作品として全く興味がなくなるものがある。
今回の作品はすべてマット込みで販売されている。
そのこだわりが嬉しい。
結局、今回は展示されていなかったけれど、前に写真集で見て大好きな作品を購入することに決める。
以前ある写真家さんの作品を購入した時に、微妙にイメージと違った作品が届いた。
「今の○×氏のイメージです。」と説明を受けて、その時はそんなもんかと思った。
「あのイメージが好きで購入を決めたんです。これは違う」とも言えなかった。
絵画と違って、注文を受けてからプリント完成される写真には、その辺の部分は購入者にとって賭けみたいなところがある。
同じく写真家にとっても、すごいプレッシャーだろう。
今回の場合は、どうだろう。
展示されていなかった作品だけに、あの写真を現在の渡邉博史氏がどうプリントしてくるか楽しみだ。
きっと私がイメージした以上のものが、届けられる気がする。
そう確信してもいい、ファインプリントの数々だった。